FoNAsP_aQAE-kmi



政府がテレビ局を監督している先進国は日本以外にない。

海外先進国には政権党をはじめとする政治から独立した放送規制機関がある。
米国はFCC(連邦通信委員会)、英国はOfcom(放送通信庁)、フランスはCSA(視聴覚高等評議会)、ドイツはBNetzA(連邦ネットワーク庁)である。
これらの組織はテレビ局と番組を厳格にチェックする一方で、政治がテレビ局に介入することを許さない

海外先進国は、新聞とテレビ局が同一資本で結びつくクロスオーナーシップを禁止または制限している
独立放送規制機関は、ほかの報道機関がテレビ局に影響力をおよぼすことも認めない



BBCは1982年、サッチャー政権がアルゼンチンを相手にフォークランド紛争に臨もうとしていた矢先、「紛争は回避できるか」と非戦の可能性を探る番組を放送
戦意の昂揚に努めていたサッチャー氏は激怒した。
サッチャー氏はBBCに「英軍」を「わが軍」と呼ばせたがったが、BBCは最後まで「英軍」で通した


NHKの基本方針を決める12人の経営委員は政府が選び、それを国会が同意する
政権党が国会の過半数を握っている限り、すんなり政府案で決まる。
会長は経営委員会が選ぶ


今年1月に就任した日銀元理事でNHK新会長の稲葉延雄氏(72)は、元みずほフィナンシャルグループ会長の前田晃伸前会長(78)による改革を見直す方針

安倍氏には経済人による応援団的組織「四季の会」が存在した。
前田氏は同会のメンバーだった。会の中心人物は故葛西敬之・JR東海名誉会長で、「NHKのキングメーカー」とも呼ばれていた

昨年5月に葛西氏が他界。安倍氏も同7月に逝去。
後任の稲葉氏は安倍氏、葛西氏とはほとんど関係がない。それもあって、前田改革の見直しに躊躇しない

岸田氏が会長を務める派閥「宏池会」の先輩・故宮沢喜一元首相が、敏腕日銀マンだった当時の稲葉氏を高く買っていた
稲葉氏は宮沢氏の甥の宮沢洋一・自民党税制調査会長(72)と東京教育大(現筑波大)付属中高の同級生


BBCの場合、組織の方向性を決める理事会(14人)のうち、理事長と4人の地域担当理事は公平性を確保した上で、受信許可料を支払った市民の目に見える形で決められ、最終的には政府が任命する
トップの理事長は公募制。残り9人の理事はBBCが任命する。会長はBBCが任命した理事から選ぶ


米国にも「フェアネス・ドクトリン(公平原則)」があったが、1987年に撤廃された。
日本でも2018年、当時の安倍政権下の政府規制改革推進会議が放送法4条にある政治的公平の撤廃を検討してい

国連特別報告者のデイヴィッド・ケイ氏は、2017年に提出した訪日報告書で、政治的公平を定めた放送法4条の廃止を勧告。
政治的公平がテレビ局の報道の自由を制限しているという指摘







日本では、地震や火山噴火などは平安時代にあたる9世紀と、江戸時代にあたる18世紀に集中していた

平安時代では838(承和5)年に神津島が噴火
864年(貞観6年)に富士山が噴火し(866年[貞観8年]まで約2年間)富士山の噴火史のなかで最も大量の溶岩を噴出

869年に東北の三陸で巨大地震が起こり(貞観の三陸地震)マグニチュードは8.3と推定。このとき発生した津波で仙台平野の広い範囲が水たまりになった
886(仁和2)年に新島が噴火し、887年に近畿地方でも巨大地震(仁和地震


1703(元禄16)年に関東地方で巨大地震が起こり(元禄地震)

赤穂浪士の討ち入りの5年後となる1707(宝永4)年の10月28日、東海、近畿、中国、四国という非常に広い範囲で巨大地震(宝永地震)
震源域は南海トラフのほぼ全域と考えられ、最大震度は7、マグニチュードは8.4から9.3と推定
その49日後の12月16日、富士山が噴火。記録に残っている10回の富士山噴火では最大

1763(宝暦13)年には東北の八戸でマグニチュード7クラスの地震が3回も発生し、1770(明和7)年に盛岡でマグニチュード7.4の地震

1771年、琉球石垣島近くで八重山地震が起きて巨大津波(明和の大津波)があり、1782(天明2)年には相模湾でマグニチュード7クラスの小田原地震
1783年に浅間山が大噴火。この噴火で噴出した大量の火山灰は農地を覆って、作物が育たなくなり天明の飢饉が発生


1847(弘化4)年に善光寺地震、ペリーが来航する1853(嘉永6)年に小田原地震、1854年に伊賀上野地震、安政東海地震、安政南海地震、
1855(安政2)年に安政の江戸地震、1856年に安政の八戸沖地震、1858年に立山の飛越地震


富士山をつくっているマグマは、南海トラフを形成するフィリピン海プレートの沈み込みではなく、太平洋プレートの沈み込みによるもの


ウトウ(善知鳥)という海鳥は波のかからないところに巣をつくる習性があり、過去に到達した最大の波の高さを知っていて、それよりも高いところで巣づくりする



2010年に産業技術総合研究所の岡村行信が震災予防調査会に提出した文書には、869年の地震が再来する可能性が指摘
同じような規模の地震が起これば、原子力発電所などに大きな被害が起こると警鐘を鳴らしていた





プレートがぶつかる境界、日本海溝やマリアナ海溝のような沈み込み帯では、2つのプレートが沈み込んだり、跳ね上がったりするときに海溝型地震


海溝型地震は沈み込むプレートの「年齢」によって、チリ型とマリアナ型の2つのタイプに分かれます

チリ型 若くて温かく、軽いプレートが浅い角度で沈み込む
マリアナ型 古くて冷たく、重いプレートが深い角度で沈み込む。 

チリ型のほうが巨大地震が起こりやすいとされていたが、2011年の東北地方太平洋沖地震はマリアナ型だったため再検討されている

670km以深ではプレートは潜り込めないために横たわっていく


沈み込み帯は、日本列島の近くでは千島海溝、日本海溝、南海トラフ、琉球海溝と日本海東縁
伊豆・小笠原海溝では巨大地震は少ない


マントルの流れのことを「プルーム」
熱いホットプルームと冷たいコールドプルーム

コールドプルームは沈み込んだプレートの残骸で、いったん深さ670kmくらいのところにたまる
そのあと変成作用というものを起こして密度がマントルより大きくなり、マントルと核の境界になっている2900kmの深さにまで落ち込む

コールドプルームがそこまで落ちると、その反流として、ホットプルームが立ち上って、マントルの中では対流が起こる


プルームは、水平方向にプレートを動かして大陸を移動させている
たとえば太平洋プレートが生産されてから日本海溝に沈み込むまでには1億2000万年ほど。1年では9.5cmほど動いている計算

核とマントルの境界で生まれたスーパーホットプルームが地表に向かって垂直方向に上昇する
約2900kmをおよそ3000万年で上ると考えられ、1kmを約1万年なので、1年では10cmほど

垂直方向の運動のほうが長距離を移動し、ツゾー・ウィルソンが提唱したところによれば約3億年というサイクルで動かすことで、さまざまな天変地異を起こしている


直径が数千キロメートルにも及ぶプルームをスーパープルーム
その高さは深さ2900kmのマントル最下部から地表にまでつながることも

スーパーホットプルームは、大量のマグマを生成
日本列島の体積の約6倍もあるオントンジャワ海台をつくった洪水玄武岩も、スーパーホットプルームによって地表に上がってきて、減圧されることで大量のマグマになった

スーパーホットプルームの活動は、短時間に膨大な量のマグマを放出するので大きな災害を周辺にもたらす。
放出されるガスには二酸化炭素が大量に含まれている


プルームが発生する→プレートが移動する→超大陸が形成、もしくは分裂する→海水中の酸素が欠乏状態になる→生物が絶滅する


米国のイエローストーン国立公園に大量のマグマが上がってきているのではないかという説
最近では、鹿児島県の南にある鬼界カルデラで大きな噴火があるのではないかと神戸大学の研究者らが言っている



プレートが離れていく海嶺では、地面が両側へと押し広げられて割れ目(リフト)が形成されるときに地震が起こる
プレートがすれ違うトランスフォーム断層または断裂帯と呼ばれるところでは、2つのプレートが行き違う(すれ違う)ために、横ずれの断層が地震を起こす。
これらの地震はいずれも地殻ないしは上部マントルで起こるため、比較的浅い(地下60kmくらいまでの)地震




陸で起こる地震は、内陸部にある活断層や岩盤などで発生する地震
震源が浅いことが多く、その場合は兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)や新潟県中越地震のような、大きな被害をもたらす。
海溝型地震と比べて規模は小さく、被害を及ぼす範囲は20~30km程度





東日本大震災による関連死も含めた死者は岩手、宮城、福島県などで合わせて1万9689人

行方不明者は今もなお、2523人
行方不明者の捜索にはこれまで70万人の警察官が投入されてきた

2023年2月1日時点で、全国でおよそ3万1000人が避難生活を続けていて、この7割近くが福島県から県外への避難者
福島県では去年、大熊町や双葉町などで一部の避難指示が解除されたが、医療や買い物などの不安を理由に戻らない人が多い

福島県の全国への避難者は2万1101人で、関東への避難者が半分以上を占める。
震災時に2万人超が住んでいた浪江町では、住民登録者が約1万5000人にまで減少。町中心部の避難指示解除から6年がたつが、町内に住んでいるのは1964人






新約聖書の福音書では、イエス・キリストがラザロという男を死から復活させた



天理教の教祖、中山みきには神が降り、「神の社」になった
信者たちは、みきを親神(おやさま)として慕ってきた。
その親神は、人間の寿命は115歳までと日頃公言していたが、寒中に獄にとらわれたこともあり、みきは90歳で亡くなってしまった

みきは本来の寿命を25年縮めて、人々の救済にあたるのだという神の言葉が降された。
魂は教会本部の教祖殿に永遠に宿るともされ、現在でも一日三度教祖殿には食事が供されている。

みきの代わりに神の言葉を降すことができる「本席」という存在がいた
その役割を担ったのが元大工の飯降伊蔵という人物で、亡くなるまでそれを続けた

中島みゆきの「糸」は天理教の4代目真柱である中山善司の結婚を祝してつくられた曲




幸福の科学では、毎年7月、さいたまスーパーアリーナで、「御聖誕祭」というイベントを開いてきた。7月7日が大川総裁の誕生日





内閣府の調査で自分は役に立たないと強く感じるかという質問に「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と合計で約5割が答えている





2004年の中越地震以降、過疎化が進んだ新潟県長岡市の旧山古志村(人口約800人)ではDAOをつくっています。
山古志地域が発行するNFT(非代替性トークン)の電子住民票を村外の約1000人が購入して「デジタル村民」となり、その予算で住民と一緒に振興策を考え、投票


日本でもアメリカ発の運動に影響を受けたコード・フォー・ジャパン(CFJ)
CFJはスペイン発の市民政治参加型デジタルプラットフォームDecidim(デシディム)を日本で展開
デシディムは誰でも利用や開発を行えるオープンソース方式で開発されていて、すでに加古川市や横浜市が導入して若い世代などからさまざまな提案を吸い上げて政策に生かす。


台湾で議会を占拠した「太陽花(ヒマワリ)革命」の学生たちから生まれたITで社会課題の解決を目指すコミュニティーのg0v(ガブゼロ)
メンバーのオードリー・タンは政府閣僚







3月3日のひな祭りは、五節句の1つで、「上巳(じょうし)」と言った。「桃の節句」としても知られている

起源は中国三国時代の魏。桃の花が邪気を払うという信仰があり、3月はじめの「巳(み)」の日に身を清める風習があった。
それが日本に伝わり、人形に穢れや災いを託して海や川に流す習慣が生まれた。この「流しびな」は現在も、奈良県や鳥取県の一部に残っている


平安時代前には、京都の貴族たちが3月3日を子どもの健康と厄除を祈願する年中行事に設定
これが江戸時代に庶民にまで広がり、現在のひな祭りとなる

江戸時代までは上巳と端午に男女の区別はなく、両節句ともに子どもの成長を祝う行事だった
端午の時期には菖蒲(しょうぶ)が咲き、「尚武=軍事や武道」に通じることから、男児の成長を願う行事となり、上巳が女児専用になった


寛政の改革期(1787〜1793年)には、大型のひな人形製作が取り締まりを受けている



3月の大潮(潮の満ち引きの潮位差が大きい)の日は、早朝から日中の時間にかけて潮が引き、江戸湾に干潟が出現した。
気候も良いため、潮干狩りに最適のシーズンだった。
江戸では品川・高輪・深川洲崎などが潮干狩りの名所だった




自己家畜化は、野生動物が自分から人間の居住場所に入り込んで、人間と共生する道を選ぶプロセスのこと
イヌやイエネコは、多少とも自己家畜化の結果誕生した

イヌは、2万9千年前~1万4千年前の最終氷期の終わり頃に家畜化されたが、
そのきっかけは、人間の食べ残した肉を漁りに人間の居住地の周りに出現し始めたこと


ヒトはタンパク質だけを摂る食事をしていると具合が悪くなって、最終的には死んでしまう。
この現象は、現在では「ウサギ飢餓」あるいは「タンパク質中毒」として知られている。

タンパク質が総摂取エネルギーの35%を超えると、高アンモニア血症、高アミノ酸血症などの不具合を起こす
狩猟採集生活を送っていた頃の人類も、経験的にそのことをよく知っていて、脂肪分の多い肉を好み、タンパク質だけの赤身肉は捨てていた

オオカミは、代謝メカニズムがヒトとは多少異なり、体重当たりのタンパク質摂取量が、ヒトの4倍くらい必要


農耕が始まって穀物を貯蔵するようになると、ネズミが穀物を狙って住居に侵入してくる。
それを追ってリビアヤマネコが人間の住居の周りに居つくようになったのが、家畜化の始まり


イヌは、人間の用途に合わせて品種改良されたが、ネコは、近年、愛玩用に沢山の品種が作られる前までは、その外観も祖先のリビアヤマネコとさほど違わない

オオカミはイヌに比べ歯が大きく顎も頑丈で、咬筋も発達して、狩りに適した形質を持っている



イエネコはヨーロッパヤマネコ(Felis silvestris)の亜種とされ(Felis silvestris catus)、
ヨーロッパヤマネコの別亜種とされるリビアヤマネコ(Felis silvestris lybica)が家畜化したもの


DNA分析の結果、イヌはオオカミ(別名はタイリクオオカミあるいはハイイロオオカミ Canis lupus)と同一種
一応、亜種名が与えられているが(Canis lupus familiaris)、亜種を決定する厳密な同一性は存在しないので、便宜的なもの


野生のキツネから従順な個体だけを選別して、交配を繰り返すと、8世代ほどで性質が寛容で従順になるばかりでなく、
形態も変化して、毛色が白いまだら模様、垂れ耳、巻き尾、小さめの頭骨といった、オオカミに見られずイヌに見られる特徴が現れる





中国の気球は、東海岸のサウスカロライナ州沖合で米空軍のミサイルによって撃墜された。
アメリカは、ICBM基地のあるモンタナ州上空を飛行していることから、これを軍事偵察用のものと判断した

高さは約60メートルで、重さ約1トンの機器を搭載していた
気球にはプロペラや舵が装着され、速度や方向を変えられる。
ソーラーパネルによって電力を供給し、長時間の飛行が可能
高度は約20㎞で飛行していた

トランプ政権時代に3回、中国の偵察気球が米領空に短時間入ったことがある
昨年6月にハワイ沖に墜落した気球を回収し、解析したら、中国の偵察用気球であった

2020年6月に仙台市上空で、2021年9月には八戸市上空で確認されている

偵察機や偵察衛星と同様な機能を持つのみならず、米軍基地にある核兵器、レーダー、ソナーなどからの信号を収集していたのではないか





東京地検特捜部は、入札談合疑惑で大会組織委員会の元次長や電通など関連企業の幹部を逮捕


五輪では本番の前にテスト大会を行うことになっているが、IOCからその準備を急ぐように求められた組織委員会は、
森次長が中心になって、電通などと協力して応札予定企業の受注意向を一覧表にまとめた。

その計画立案業務の競争入札は、2018年5〜8月に26件実施している。
落札総額は5億円4千万円であるが、入札に参加したのは、半数以上の件で1社のみであった。

上記の会社を含む9社1団体が参加したが、一覧表通りの受注だった
組織委員会と広告代理店業界が、落札企業を予め決めていた


公開の競争入札では、談合はもちろん独占禁止法違反

総額約400億円の本大会運営業務を随意契約という形で分配するという「美味しい話」

随意契約が行われた約40の会場の運営について、組織委員会は本大会の会場運営費を当初は約149億円と見積もっていた。
ところが、最終的には161億円に跳ね上がっている。
会場運営費のほかに、「競技運営費」約99億円などがあるが、組織の清算法人は随意契約の受注額の詳細を公開していない






財務省は、予算編成権を使って、他省庁やあらゆる国会議員、あらゆる民間組織に対して、『言う事を聞かなければ予算を付けないぞ』という「恐喝」
国税庁を使って、あらゆる国会議員や民間組織に対して、『言うことを聞かなければ、国税庁の査察権を使って査察をするぞ』という「恐喝」




江戸川区の「都立葛西臨海公園」で、園内の水族館の建て替えにともない、大量の樹木を伐採する計画
東京都の事業計画では、延べ床面積約2万4,000平方メートル、総水量約4,800トンの水槽を始め、カフェなどを併設したオシャレな水族館を5年後の2028年に開園する
そのために敷地内の樹木を1,400本も伐採し、太陽光パネルをズラリと設置する




小池都知事は、「ペット殺処分ゼロ」だけは達成したとドヤ顔で公言したが、これは書類上の「殺処分」の定義を変更しただけで、実際には年間に150匹を超える犬猫が殺処分されていた




神宮外苑の再開発で1万本を超える低木が伐採されてしまう恐れ
神宮外苑の再開発も、石原慎太郎都知事の時代に計画され、小池百合子都知事の時代に実行に移された





男性の雇用環境・所得水準の悪化が、非婚化をもたらし、少子化になっている


2021年の婚姻数は約50万組。2010年はまだ約70万組もあった。この10年ちょっとの間に28%減
出生数は2010年約107万人から2021年約81万人で減少率は24%であるから、出生減より婚姻数の絶対減の方が深刻








「認定農業者制度」は畜産農業を支援する制度で、コオロギや昆虫食のみを対象にしているわけではない


「徳島県の高校で、給食にコオロギ粉末が使われた」というニュース
実態は「食物科の授業の一環で行われたもので、食べたのは希望者のみ」



「千葉県の地震は、ディズニーランドの地下にある河野太郎氏のピザ工場が爆破されたために起きた」という「タローズ・ピザゲート」陰謀論






愛妻の早すぎる死を悼んでタージマハルを作らせたムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンは、
年に1度、女性を品定めするため、8日間にわたる市場を開いていた


ルイ15世の筆頭愛人であったポンパドゥール夫人は、セックスが嫌いだったので、自分で少女を集めたルイ15世のための娼館「鹿の園」を運営していた
総計300人以上の少女たちが、ルイ15世に奉仕し、60人もの私生児が生まれた


1929年の時点で成分が放射性である健康のための医薬品が、80品目もあった
1934年にキュリー夫人が、ラジウムの放射線による白血病で死亡しているように放射能の危険性はわかっていなかった


15世紀から18世紀にかけてカトリック教会に支配されていたヨーロッパでは、魔女狩りが行われていた。
ドイツでは、2,000人あたり約3人が魔女として処刑された


1820年当時、病院に行かねばならないのは下層階級だけ
看護婦とは、売春婦が兼業するような卑しい職業と認識されていた


1943年頃、ドイツのナチスが「すべての女性は35歳までにドイツ男性との間に子どもを4人もうける」という政策を検討していた




幸福の科学は世界各地におよそ1万もの支部、拠点を構え、国内には50万人程度(公称数は1100万人)の信者がいる


隆法は幸福実現党をつくる前は、自民党の三塚博や小池百合子、そして丸川珠代などを応援していた。
原発推進派だが、かつては「原発は地球を滅ぼす」と主張をしていた




精神世界1次ブームは、1970年代
「ノストラダムスの大予言」やUFOブームなど
1979年にはオカルト雑誌「ムー」が創刊され、社会現象になった。
「こっくりさん」が学校で流行った


第2次ブームは1980年代から90年代初頭にかけて。
オカルト番組が人気を博した。
丹波哲郎や宜保愛子ら「霊能者」が連日、ゴールデン番組に登場し、空前の精神世界ブーム


第1・2次精神世界ブームを背景にして、多くの「新・新宗教」が登場

長野県佐久市の農家から出た高橋信次氏が1969年に設立したGLAは、大教団へと成長

深見東州氏率いるワールドメイトの設立(1984年)
ワールドメイトは近年、地下鉄広告や新聞広告を使ったユニークな宣伝活動が注目を集めている


精神世界ブーム(第3次)が訪れるのが、約10年後の2005年頃。
細木数子氏、美輪明宏氏、江原啓之氏らがブームを牽引

大川氏らが語り下ろす「霊言」が、この第3次精神世界ブームあたりから、より積極的に行われていく。


一時は絶滅していた「ヨガ」が、「健康ブーム」を背景にして復活。
近年はIT関連企業の経営者らが「マインドフルネス」を取り入れたことなどで、第4次精神世界ブームが到来




幸福の科学は1995年までは東京ドームでの大規模集会を重ねていたが、同年の「エル・カンターレ祭」を最後にぴたりと開催されなくなった。


「幸福実現党」の得票数は、2009年の総選挙では比例区の合計得票数は約46万票だったが、2017年では約29万票程度。
得票率も衆参両選挙ともに、1%を大きく割り込むケースが増えている



わが国における新宗教教団は350ほど。人口の1割程度が、新宗教の信者

「諸教」にカテゴライズされている新宗教の場合、1995年の調査では1111万人いたのが、2022年には711万人にまで激減







脳の働き次第で心や意識もどんどん変化していく
近代以降の人々は、自分を自分の意識の内だけに閉じ込めようとする
自分が変化しない前提で「個性を大事に」なんて唱えるのは、まったくナンセンス

脳には「刻々と変化する自分をうまく扱えない」という特徴がある
固定化された情報を摂取することで「わかった」と思い込んでしまう

脳も人間の身体の一部である以上、筋肉運動の連携で働き、真に「わかる」ためには身体を伴った理解が必要





うつ病の原因としてセロトニンに注目が集まったのは、1950年代に結核の治療薬として開発されたイプロニアジドが、一部の患者の気分を改善したと報告されたため
イプロニアジドの「モノアミン神経伝達物質」と呼ばれるセロトニンを含む化合物の再吸収を阻害する働きが発見され、この結果うつ病の原因はセロトニンの欠乏であるという仮説につながる
この仮説は医薬品開発と神経科学的な研究に応用され、プロザックなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の開発につながる

セロトニンの前駆体であるトリプトファンがうつ病の改善に関連しているといった仮説や、
グルタミン酸やγ-アミノ酪酸といった他の神経伝達物質もうつ病に関連している可能性

関節リウマチなどの慢性的な炎症の患者はうつ病の発症率が高い
C型肝炎などの治療に使用されるインターフェロンαの副作用の食欲不振や倦怠(けんたい)感、精神的な落ち込みなどはうつ病と同様の症状を引き起こす





死亡率の統計を取ると太り気味の人の方がむしろ長生きしていることが多く、この現象は「肥満のパラドックス」と呼ばれる

BMIの値が「低体重(18.5未満)」と「極度の肥満(35以上)」の人の死亡リスクが高い一方で「太り気味(25以上~30未満)」の死亡リスクが意外に低く、
「肥満(30以上~35未満)」の人の死亡リスクも「健康(18.5以上~25未満)」に比べてそれほど高くならない

従来の研究では太り過ぎだった人が体調を崩して体重が激減したケースを「低体重」に分類したことで、痩せている人の健康状態が悪いように見えていたり、
逆に最近太ったばかりの人が「太り気味」に分類されて、肥満の健康リスクが過小評価されたりしていた可能性がある




8時間以上の長時間睡眠の男性には内臓脂肪型肥満が有意に多く、一方で長時間睡眠の女性には内臓脂肪型肥満が有意に少ない




アフリカは交通網が十分に発達しておらず、ハブ空港を経由しないと隣の国に行けない


マダガスカルには、アフリカだけでなく、インドやアラブ、ヨーロッパ的な要素も交じっておりアフリカの国といわれるのは微妙。
アフリカ連合(AU)には加盟しているけど


アフリカは大きくて、北アフリカを含めると55カ国。
北と南を直線でつなぐと、日本からヨーロッパまでの距離がある

エジプト、モロッコ、チュニジアなどがある北アフリカは、アラブ世界。サブサハラ(サハラ以南のアフリカ)とは大きく異なる

北アフリカには「アフリカの一員である」という意識もあり、リビアのカダフィ大佐は、アフリカの実力者として、サブサハラの国々に多額の援助

「アフリカ版オリンピック」は北アフリカを含めて開催


西海岸のガーナやセネガルの港からは1500万人ともいわれる人々が、奴隷として輸出された

東海岸は、ケニア、タンザニア、モザンビークなどは奴隷船がなきに等しく、影響はほぼ受けていません


東海岸はむしろインドの影響が大きく、「印僑」というインド商人との交流
オマーンの商人が沿岸部に多く住むなど、貿易を通じたアラブの影響も強い。
スワヒリ語とアラビア語は文法は違うものの、共通の単語が多い


フランス植民地は北アフリカの3カ国とセネガル、マリ、コートジボワール、カメルーンなど西アフリカの多くのエリア。
イギリス植民地はナイジェリア、ガーナ、南アフリカなど。
ポルトガルはアンゴラやモザンビーク。
ベルギーとイタリアもアフリカを支配し、エチオピアは独立を維持



ペルシア戦争(前500~前449年)
アケメネス朝ペルシアとギリシアのポリス連合軍との戦い
ペルシアは主に4度にわたってギリシアに侵攻
その中でも第2回遠征におけるマラトンの戦いでは、全身武装した重装歩兵の活躍により、アテネ側が勝利
このとき、アテネ側の一人の青年が「この勝利を早く本国に伝えたい!」と一度も休まず走り続け、「我々の勝利です!」と伝えて息たえたという伝説があり、ここからマラソンが始まった

映画「300(スリーハンドレッド)」でも有名なテルモピレーの戦い
20万人とも言われるペルシア軍がたった300人しかいないスパルタ王レオニダス率いる守備隊と激突
レオニダスたちは全滅してしまっものの、険しい山に囲まれた狭い通路だったテルモピレーの地の利も活かしてかなり時間を稼ぎ、続くサラミスの海戦の勝利に大きく貢献



アドワの戦い(1896年)
エチオピアに侵攻したイタリア軍が大敗を喫した戦い
エチオピアは、この戦いのために各地の有力者たちに呼びかけて勢力を結集させていた。
背後でフランスがエチオピアを支援したことで、エチオピア軍は近代的な兵器をもってイタリア軍を迎え撃てた




猫同士が本気で敵対的な状況にある場合は密接な身体的接触を避け、直接的な接触をほとんど伴わない防御行動や攻撃行動をとる

猫が声を出さずに取っ組み合いをしているときは遊んでいる可能性が高く、一方で声を出したり追いかけたりしているときは敵対的な状況にある可能性
猫同士が近くで寝ていても体を密着させていなかったり、頭や体をこすり合う『アロラビング』をしていなかったりする場合、両者は心身の健康にリスクを伴う緊張状態にある可能性






人間の頭髪が二足歩行生活、特に飲料水の乏しい高温・乾燥地帯での生活に適応するよう進化した
髪の毛が直毛よりくせ毛な方が頭皮との間にできる隙間が大きくなり、通気性が大きくなることで発汗量が減少する
髪の毛が体(ここでは頭皮)から周囲への熱損失を減少させるバリアとして機能






国際宇宙ステーションに滞在しているのであれば、滞在期間の約半分は地球の陰になって太陽の放射線から守られるが、地球から火星に向かう道中では宇宙線を遮るものはない
多くの宇宙飛行士は数週間程度しか無重力環境にさらされないが、火星への旅は片道でも7~9カ月続き、往復ではその2倍

火星には呼吸できる大気や宇宙線を遮る磁場がなく、屋外に出ると圧倒的な寒さと気圧の低さで死んでしまう
火星の1日は地球よりも24時間37分とやや長く、外の暗さも相まって概日リズムを混乱させる





ソーラーパネルや風力発電機は短期間のうちに設置可能な代わりに寿命も短いので、壊れるそばからどんどん新しいものに交換

核融合発電は多額の建造コストが必要となる巨大インフラプロジェクトであり、採算が取れるようにするためには長期的な計画が必要になる
従って、核融合発電が世界的に普及するのもかなりのスローペースになる

最初の核融合発電所の登場と世界中にたくさん核融合発電所が作られるまでの時間差は、約50年と見積もられている
最初の本格的な核融合発電の登場が2040年~2050年ごろだと仮定すれば、その後核融合発電が世界的に普及するのは2100年ごろ





1853~56年「クリミア戦争」
黒海から地中海に抜ける航行ルートを確保しようとしたロシアは、当時その周辺を支配していたオスマン帝国に宣戦布告
ロシアの南下を抑えたいイギリスと、オスマン帝国に多額のお金を貸していたフランスが、オスマン帝国側で参戦

新式の銃や鉄道、蒸気船などの技術に加え、電報や新聞による情報伝達、軍事医学が活用されるなど、初めての近代的戦争

ロシア軍兵士だけでも約50万人の死者が出た

「クリミアの天使」と言われたナイチンゲールは、クリミア戦争で看護師チームを率いて、イギリス軍の手当に従事
彼女はイギリス人将校たちに対して一歩も引かずに戦時病院のあり方について意見したことでも有名

戦死者などに関するデータを分析し、負傷後の治療が不十分なことが兵士の死因だと突き止めた
裕福な家庭で生まれた彼女は、幼少期から英才教育を施され、「近代統計学の祖」と呼ばれるケトレーの強い影響を受けるなど、当時最先端の数学・統計学を学んでいた。








10世紀頃、現在のスイスが拠点の貴族だったハプスブルク家は次第に勢力を伸ばし、13世紀にはハプスブルク家出身の神聖ローマ皇帝が誕生
神聖ローマ皇帝の地位をハプスブルク家の人間が継承することになり、同家はあらゆる国の王家、有力貴族と婚姻関係を結ぶことで、ヨーロッパ全体に勢力を拡大
スペイン・ハプスブルク家、オーストリア・ハプスブルク家がその代表

ハプスブルク家と対立していたのがフランス
オーストリア・ハプスブルク家の皇女マリー・アントワネットとフランス皇太子ルイ16世の婚姻は、不倶戴天の敵である二大勢力が手を結ぼうという、ヨーロッパ和平の命題

他民族を迎え入れるハプスブルク家のDNAを持つオーストリア。
ウィーンには国際機関がたくさんあり、日本の外務省も、国際機関が多い土地に置く「代表部」をウィーンに置いてる




15歳から64歳までの「生産年齢人口」に対する65歳以上人口の比率を指す「高齢者扶養率」
500万人以上の人口を抱える国のうち、高齢者扶養率の高い国
唯一50%を超えて他と大きく水をあけている日本は例外として、割合が高い国のほとんどはヨーロッパ諸国
出生率・死亡率ともに高いアフリカ諸国が割合が低い国


韓国は世界で最も低い出生率で、女性1人当たりの平均出生数は0.9人
香港は平均1.1人、シンガポールも平均1.1人で、シンガポールはビザ政策に力を入れて高いスキルを持った移民を呼び込むことに成功




テキヤは暴力団や博徒を指して「稼業違い」という。


極東会のように、戦後の動乱期、闇市に従事していたテキヤが経済成長期に暴力団化
極東会は、1993年の暴力団との抗争を経て、当局から指定される指定暴力団となり、もともとの稼業であるテキヤとは完全に袂を分かつ


ヤクザなら「縄張り」と称すところを、テキヤは「庭場」と呼ぶ(すべてのテキヤが庭持ちではない。)


テキヤの業界を神農会と呼ぶ。
テキヤの盃事の儀式には、中国神話の農業の神である神農と、中国の伝説の帝王で医学の祖とされる黄帝、「神農黄帝」の軸を掲げる

ヤクザの場合は「天照大神」を中央に掲げ、「八幡神」、「春日大社」を左右に掲げる

神農とは「古代中国の伝説的な人とも神ともつかない存在で、『淮南子』などに出てくる。頭に角がある姿で描かれるテキヤの間では、
良薬になる植物を発見するために自らの命の危険を冒して、さまざまな植物を毒見した神
テキヤの一部が神農を崇めるのは、彼らの系譜につながる古い時代のテキヤが薬草を商っていた名残


西日本のテキヤは、行政の厳しい規制にも従順であり、商売にも熱心に取り組むし、指定暴力団でもないから、当局の目も関東に比べると緩やか


テキヤは寺社仏閣に馴染みがあり、そうした修業が行き届いているから、ヤクザの盃事があると、媒酌人として白羽の矢が立てられる

浅草の雷門を本拠地とする丁字家会が有名で、吉田五郎最高顧問は「平成の名媒酌人」と呼ばれ、
六代目山口組、五代目稲川会、六代目松葉会、四代目道仁会など大組織の媒酌を行っている






「四段活用」から「五段活用」が起こったのが、室町時代だった
読ま─ない
読み─ます
読む─とき
読め─ば
読め!
読も─う

室町時代後期から「受身・尊敬・可能・自発」の四種類の意味を持っていた助動詞「る・らる」は、現代日本語の「れる・られる」に次第に変化してくる過程で、
「可能」の意味を表す「読まれる」「見られる」「着られる」などが、「読める」「見れる」「着れる」など、「ら抜きことば」になっていく

可能の意味の「読まれる」は、次第に「まれ」の部分が「め」に変わって、「読める」になってしまう
これが「ら抜きことば」が生まれてくる原因だった


川端のベストセラー『伊豆の踊子』『雪国』なども「ら抜きことば」でいっぱい
「ら抜きことば」を全国に蔓延させたのは川端の小説だった



万葉の時代、日本人は「万葉仮名」で「波比富辺保」と書いて「パピプペポ」と発音していた
「ハヒフヘホ」という喉から出す音は日本語にはなかった

平安時代後期(『源氏物語』が書かれる頃)まで、「サシスセソ」と言えず「ツァツィツゥツェツォ」、
「タチツテト」が言えず「ティァ、ティィ、ティゥ、ティェ、ティォ」と発音していた



13世紀半ばに頃までは「い」と「ゐ」は区別して発音されていた
「いぬがゐる」「イヌ が ウィる」

「イヌがイる」という発音を紫式部が聞いたら、「犬が(どこかに)入る」という意味だと思った
「居(ゐ)る」と「入(い)る」は、13世紀半ばまでまったく異なる発音







2023年3月1日、バイデン政権にTikTokをはじめとする「セキュリティリスクあり」とみなされたアプリを禁止するため法案を、アメリカ下院外交委員会が承認
この法案は中国政府の影響下にある団体に個人情報を転送する可能性があるアプリを禁止する権限を、アメリカ政府に与えるもの

法案を後援した下院外交委員会の共和党委員長であるマイケル・マコール下院議員は、
「自分のデバイスにTikTokをダウンロードした人は誰でも、中国共産党にすべての個人情報へのバックドアを与えることになります。TikTokは携帯電話に仕込まれたスパイ気球なんです」

民主党側はこの法案に反対しており、議論や専門家との協議を通じて十分な注意を払う必要があると主張

ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は「TikTokは問題を引き起こしています。アメリカ人のデータに関連するため、我々は懸念しています」

2023年2月末にはEUの政策執行機関である欧州委員会がTikTokの使用を禁止した
アメリカの複数の州では既にTikTok禁止措置



世論調査では、52%が「TikTok」はアメリカにとって「国家安全保障上のリスク」だと答えた。同様の調査を2020年に実施した際、その割合は44%だった。

52%のうち、29%は「強く同意」、23%は「同意」と回答。
「同意しない」と答えたのは8%、「全く同意しない」としたのは5%。
「どちらでもない」と回答したのは21%、「分からない」と答えたのは13%だった。

回答者の32%が、中国政府に監視されていたとしても「TikTok」を使い続ける意向を示した

アメリカには1億3800万人もの「TikTok」アクティブユーザーがいる。そのうちの60%が16〜24歳の若者





文章(プロンプト)を入力するだけで高精度な画像を生成できる「Stable Diffusion」や対話形式で高精度な文章を作成する「ChatGPT」などのいわゆる「ジェネレーティブAI」

大規模言語モデル(LLM)は「基礎モデル」と呼ばれるほど非常に柔軟で適応性があり、AIシステムの商用化へのブレイクスルーとして機能
「画像から特徴を抽出し、潜在表現と呼ばれる低次元表現に圧縮し、細かいポイントを軸として座標に表す」
Googleの「Transformer」が用いた「位置エンコーディング」「マルチヘッドアテンション」という処理法が言語処理のブレイクスルーとして機能

「集積回路上のトランジスタ数が1.5年ごとに2倍になる」というムーアの法則の5倍から100倍のペースでAIは進歩


チャットGPTには、プログラムを入力すると、より良いプログラムの書き方を返してくるという機能
デバッグ(プログラムのバグの解決)の機能も結構使える


2022年11月30日に、サンフランシスコに本拠を置くベンチャー企業 Open AI 社は、AIが人間と対話する「チャットポット」をインターネットのパブリックな空間でリリース
イーロン・マスク氏は Open AI の創業メンバーで、現在は離れています。
リベラル寄りとされる チャットGPT




民法では妻が最優先の法定相続人で、内縁関係ではその資格がない。しかしこれは遺言状を書けば解決できる


同性の婚姻届を受理しなかったのは憲法14条に定める「法の下の平等」に反すると同性婚カップルが国を訴えた裁判で、
札幌地裁は2021年3月、同性婚を認めないのは憲法違反だとしたが、婚姻届を受理する請求は棄却

22年6月の大阪地裁判決では、「両性の合意」とは男女の意味で同性婚を含まないと判断し、原告の請求を棄却した。
22年11月の東京地裁判決でも同じ判断で損害賠償請求を棄却したが、「同性婚ができないのは違憲状態」とした


民法では婚姻の当事者を「夫婦」と定めているので、これが同性カップルを含まない
同性でも婚姻できるようにするには、法制審議会で民法を改正する必要がある
今まで法制審で審議されたこともない


「パートナー制度」で認められた同性カップルが全国で1300組





既成の神道や仏教の信者数は地下鉄サリン事件が起こる前の90年代前半がピークで、それ以降、急速に信者を減らしていく。
新宗教も同様で、新しく信者が増えていく状態ではなくなり、高度経済成長の時代に入信した信者の高齢化も進んだ


世論調査の結果でも、平成の時代に入ると、天皇に対する好感度は一気に上昇し、時代が進むにつれて、天皇を尊敬する割合が高まった。
天皇に反感を抱く人間は、平成の終わりになると、ほとんどいなくなる


創価学会の戸田城聖が説いた国立戒壇は、国柱会の田中智學が説いたもので、智學は天皇の発する勅宣を前提とし、帝国議会の議決を経て建立されるとした。
創価学会の国立戒壇は、国会の議決によるものとされ、そこに天皇は介在しなかった

創価学会が国立戒壇建立の計画を捨てたことを批判し続けてきたのが冨士大石寺顕正会
顕正会の国立戒壇では、天皇をはじめとする皇族が入会することが前提になっており、皇室、もしくは政府の宣命で着工されることになっている


オウムは国家転覆を計画し、麻原は「真理国基本律」、あるいは「太陽寂静国基本律」と呼ばれる憲法を策定
このオウム憲法は、神聖法皇によって制定されるもので、神聖法皇自身が唯一の主権者とされていた。神聖法皇が麻原である
第一条では、「神聖法皇は、(シヴァ大神の化身であり、)大宇宙の聖法の具現者であって、何人といえども、その権威を侵してはならない」

天皇の代わりの地位を占めようとしたところでは、璽宇じうや天照皇大神宮教の発想に近い


幸福の科学では、『新・日本国憲法試案』を発表
前文と16条の条文からなって、あわせると17条で、聖徳太子の十七条の憲法が意識されていた。
第一条では、「国民は、和を以って尊しとなし、争うことなきを旨とせよ。また、世界平和実現のため、積極的にその建設に努力せよ」

この憲法は、国民投票によって選出される大統領が元首となり、強い権限を与えられている
第十四条では、
「天皇制その他の文化的伝統は尊重する。しかし、その権能、及び内容は、行政、立法、司法の三権の独立をそこなわない範囲で、法律でこれを定める」





2022年の人口動態統計で、年間の死亡数は前年に比べて約13万人増の158.2万人となり、過去最多を記録
特に12月の死亡数が15.8万人と、コロナ2019の流行が始まってから最大

2020年の死亡数は前年より減ったが、2021年は増え、2年間を通算すると平年並みだった
このうち超過死亡数は約10万人と推定され、2021年の5万人から倍増

昨年の最大の死因は老衰(死因不明)、その次が循環器系疾患(心不全など)で、そのピークはコロナ死とほぼ一致
コロナ感染から死亡までは20日~30日かかるので、死亡したときは陰性だった人も多い。老衰だと検査しない場合も多い


超過死亡は通常、インフルエンザなどの感染症の死者を示すものだが、昨年はインフルの流行がほとんどなかった

昨年のコロナ死者は約4万人。超過死亡との差は6万人
ほとんどの先進国では、超過死亡数の7~8割がコロナ死者数

厚生労働省は「オミクロン株で患者が急増し、医療が逼迫した」と説明しているが、病床使用率は最大でも50%程度、人工呼吸の実施率は10%に満たない。
緊急搬送の数は増えたが、死亡率は5%以下だった


超過死亡は初期から一貫してコロナ死者数のほぼ3倍で、致死率は2022年には0.1%程度とやや下がったが、分母の感染者数が激増
2020年には23万人、2021年には173万人だった検査陽性者数が、2022年には2700万人と15倍になった


ファクターXの有力候補とされている白血球抗原HLA-A24という遺伝的な細胞性免疫をもつ人が日本人に多いが、これはデルタ株やオミクロン株には有効ではない


ワクチン接種後に死亡した人は約1900人で、そのうち国が責任を認めて死亡一時金を支給したのは30人

2022年2月に追加接種が始まったあと、超過死亡が大幅に増えたが、2021年に接種回数が最大だったときは死者はそれほど増えていない。
第5回接種では相関は崩れている




やられたらやり返す「報復的抑止」
「専守防衛」の名の下に迎撃に徹し、国民の命はシェルターなどを設けて守り抜くという「拒否的抑止」


沖縄県の先島諸島では、2016年の与那国島を皮切りに、宮古島などにも陸上自衛隊の駐屯地が設置されてきた。
石垣島にも、3月16日頃、初めて陸上自衛隊の駐屯地が開設され、地対艦ミサイル部隊など570人が駐留することに


駐屯地を強化すれば相手国から標的にされるという「防衛パラドックス」


毎年夏、東京・市ヶ谷のホテルでは、防衛相経験者や元自衛隊幹部らが集まり、台湾有事を想定したシミュレーションが実施

2022年8月のシミュレーションでは、安全保障関連法で定めた「事態認定」をめぐり、
「これが重要影響事態なのか存立危機事態なのか、それとも武力行使事態なのか」の認定に時間を要し、
自衛隊が沖縄の海域に展開する前に、海上保安庁や沖縄県警に犠牲者が出た。

現行法では、たとえば尖閣諸島への上陸や先島諸島の島々への攻撃が始まるまで、自衛隊は応戦できない


侵略とまでは言えない主権の一部侵害、不法に領域に進入するといったグレーゾーン事態に対応するための法律(領域警備法など)の制定を急ぎ、
事態が深刻化する前に自衛隊を現地に展開させることができる法整備が急務

現在の国民保護法制が、有事になってからでないと適用できない点も課題
グレーゾーン事態の間に、国民保護法を適用し、住民を円滑に避難させる仕組みも必要


自民党は、仙台市など日本の上空でも確認された中国のものと推定される気球について、武器使用基準を改め、再び飛来した場合には撃墜できるよう方針転換

自衛隊法84条では、外国の戦闘機など有人機が領空を侵犯した場合、必要な措置を講じることができると規定
撃墜は正当防衛と緊急避難の場合に限られてきた

怪しい気球と気象観測等の気球を見分けるのは難しく、高度1万5000メートル以上の高さを飛ぶ気球を戦闘機で撃ち落とすには相当なテクニックが必要
アメリカは2月12日、ミシガン州の上空で、F22戦闘機が飛翔物体を撃墜したが、その際、1発目を外している


近年、自衛隊向けに砲弾や装甲車両を提供してきたコマツや、機関銃などの製造を手がけてきた住友重機械工業など大手メーカーが相次いで防衛装備品の製造を打ち切った。

コマツで言えば、防衛装備品の売り上げは280億円程度と、全体の売り上げの1%にすぎなかったところに、装甲車両にも排ガス規制を適用しなければならなくなり、技術開発費がかさむようになったため
新型の装甲車両を開発したとしても、三菱重工業など他社や外国のメーカーに防弾性能などで見劣りすれば採用されない。これではコストを回収できない。

住友重機械工業の場合も、国産の機関銃は少数生産で外国製の5倍近い価格になってきた。
それも多くがライセンス生産のため利益率が2%程度と低いのに加え、日本には、紛争地域への武器輸出などを禁じた「武器輸出禁止3原則」という縛りがあるため、顧客は自衛隊に限定される


西側の兵器工場と言われる韓国は、国を挙げて防衛産業の発展を後押し
韓国は、メーカーに補助金を出すだけでなく、防衛装備品を売る相手国の財政状況や地域事情を調査する支援まで



中国の台湾侵攻を想定したミサイル発射実験は、2022年8月、アメリカのペロシ下院議長(当時)が訪台した直後、
台湾東北部海域(与那国島などに近い海域)を含め、11発の「東風」ミサイルを発射することですでに予行演習を終えた
2024年1月の台湾総統選挙






闇名簿は、サラピン(一度も犯罪に使われていない)は値が張る
詳細な名簿なら一件あたり1万円する場合も
使い古された名簿(出がらし)は、一件300円、500円と安くなる

名簿屋は、情報屋から情報を買う。情報屋はカタギ(一般人)から情報を買う
デイサービスや家政婦派遣の情報、学校職員の家族名簿、市会議員や村会議員の名簿と、いろいろ

正規の合法な名簿屋は、セールスマンのための名簿を扱う会社。学習教材会社なら、ファミリー名簿を買う
高級ブランドや高級車の購入者名簿が欲しければ、店の従業員に接触して、カネをチラつかせてデータのコピーを取らせる


ダークウェブは英語版しかなかったが、現在は日本語のサイトも存在
昨今のダークウェブは、名簿、銃器、シャブ、殺人請負、児童ポルノ、キャッシュカードから臓器まで
日本は税関が厳しいので銃などは注文できないから、大麻の種子などが人気


熟練されたプロであれば、車を乗り捨てるのなら、車内に消火器をぶちまけて逃げるのは基本(証拠を消し、捜査をかく乱するため)
ナンバープレートも天ぷらナンバー(偽造プレート)

「テレグラム」「シグナル」両アプリとも一定時間経過したら自然にメッセージは消去され、スクリーンショットを撮ろうとすると、画面が真っ黒になる






沖縄の方言「ゆいまーる」とは、沖縄の方言で「助け合う」「共同作業」「一緒にがんばろう」といった意味の言葉



約1万年前までは大陸と繋がっていたとされる琉球列島。
南アジアや東南アジアに生息する動物の化石が発見され、琉球列島へも動物を追って人類が大陸からやってきた

昭和42年(1967)沖縄県具志頭村(現・八重瀬町)で1万8000年前の化石人骨が発見され、「港川人」と命名


平安時代(10世紀頃)までの長い間、狩猟採取の生活が続いてきた沖縄

貝塚時代のあと農耕文化へと移り、各地には按司(あじ)と呼ばれる実力者が出現し、グスクが築かれる
勢力争いへと発展していき沖縄本島を北山、中山、南山の3つの「三山時代」へと時代は変わっていった。
その後1429年に尚巴志(しょうはし)が三山を統一し「琉球王国」が誕生


勝連城をはじめとする有名なグスク以外にも沖縄各地には、当時のグスクが現存
グスク時代は、日本では鎌倉時代にあたる


浦添、読谷、中城、勝連、佐敷、今帰仁といった良港をもった按司は、その勢力をさらに拡大させて行き、やがて按司を統率する「世の主」が現れ、
今帰仁を中心とした「北山」、浦添を中心とした「中山」、大里を中心とした「南山」に大きなグスクを築城して、沖縄本島を3分割する三山時代となった


実在した王としては、琉球王朝を誕生させた尚巴志(しょうはし)が初代の王となるが、琉球の歴史における最初の王は「天孫」と称されている。
天命を受けて降臨し、琉球の島々を作ったとされ、今の沖縄に数多く残る聖地と言われる場所は、こうした神話が元になっている。

王統は「舜天王統」「英租王統」「察度王統」と続いた。
「察度」はもともと浦添の按司で、中国の皇帝へ弟の泰期を派遣し、貢物を治めたことにより、中国との交易が認められた


三山時代に終わりを告げるのは、1429年。
佐敷の按司であった尚巴志が琉球統一を図り、首里城を整備し琉球王国の中心に据えた。これを第一尚氏王朝

貿易も精力的に行われるようになり、このころに三線、泡盛、紅型といった琉球文化の基礎が流入
首里城では、中国からの使者「冊封使」が訪れるようになり、もてなしの儀式や宴会などが催された


第一尚氏王朝の第5代王・金福が亡くなると、再び武力による権利争いが起きたが、跡を継いだ尚泰久が王位につくと、
仏教を重んじて寺社を建立したり、「万国津梁の鐘」を作ったりと、琉球王国の平穏に尽くした。

その後、護佐丸・阿麻和利の乱を治めた尚徳が王位についた。これが第一尚氏王朝の最後の王であった。
先の王朝の官僚であった「金丸」が即位し、尚円と称することとなり、これが19代続く第二尚氏王朝の始まり


第二尚氏王朝の第3代尚真の業績は重要で、今の沖縄の文化の基礎となったものが多くある。
王家の墳墓である「玉陵(たまうどぅん)」や園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)などの石造建築物が造られた。
中国文化を積極的に取り入れ、沖縄独自の芸術や工芸品が生み出され、豊かな国づくりが行われた。舞踊、組踊、三線、陶芸、漆器、織物、染物


1609年に薩摩藩が沖縄北部の運天港に上陸し、今帰仁城を落城させると、一気に琉球に侵攻し首里城を占拠。
江戸幕府の徳川家康から琉球の支配権を与えられた島津の統治下に入る

琉球は、江戸へ使節を送ることが慣例となり、これを「江戸上り」といい、
琉球装束を身にまとうことで、独立国としての対面を保っていた

清とも冊封・朝貢関係を維持することで、琉球王国としての独自性を保っていた

鎖国政策をしいていた日本への足掛かりとして、欧米各国が琉球へ開港要求をしてくるようになった。
1853年には、日本との交渉前に、アメリカの東インド艦隊司令長官・ペリーが琉球に来航


明治5年(1872)に琉球王国から琉球藩となった
明治政府は中国(清)との冊封、進貢関係を絶たせ、強硬に藩政から県政へと推し進めた。
王府は琉球存続の嘆願を繰り返したが、琉球処分官により、政府命令を通達。明治12年(1879)に廃藩置県を断行。

首里城は明け渡され、藩王であった尚泰は華族として東京に居を移す。
ここに450年続いた第二尚氏王朝は終焉


古い制度を残し急激な改革を行わない「旧慣温存策」が取られていた。
旧支配層のみがその恩恵を受けるばかりで、一般県民は貧困に苦しむという状況が続き、
1886年から87年に伊藤博文総理大臣をはじめとする政府要人が来島し、沖縄県統治の方針が修正される

当時の沖縄民衆運動のひとつ、宮古島の「人頭税廃止運動」の名残である「人頭税の石」は今も宮古島に残る。


第一次世界大戦終結後に起きた戦後恐慌では、沖縄では「ソテツ地獄」と称され、
命を落とす危険さえあるソテツの実や幹を食べて飢えをしのぐほどの悲惨な状況だった


アメリカ軍は4月に沖縄本島への上陸を果たし、沖縄本島を中部で分断し、北部から攻め落とし、
最後行き場を失った日本軍と住民は南部へと追い詰められていった。

日本軍の牛島満司令官の自決により、最後の砦「摩文仁」をアメリカ軍が占領して沖縄の地上戦が終結
むごい最期を遂げた住民は数え切れず、ひめゆりの塔をはじめ、南部には今も戦争の傷跡が残る


「ひめゆり」とは、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の愛称で、
ここで学ぶ女学生たちは沖縄陸軍病院に動員され、負傷した兵士の看護などにあたりました。
最終的には教師・学徒240人のうち136人が亡くなり、彼女たちの鎮魂の慰霊碑「ひめゆりの塔」が建てられた



戦後の混乱は続き、沖縄の人々の生活は米軍からの配給によるものだった。
ポークランチョンミートやコンビーフなど、

沖縄には通貨がなく、昭和23年(1948)になってB型軍票(B円)に統一され、その後約10年間使用された。その後は、復帰までは米ドルが基本通貨となった


沖縄の祖国復帰を記念したイベントが次々と開催され、
昭和47年(1972)には復帰記念植樹祭が、翌48年(1973)には、沖縄特別国民体育大会(若夏国体)が開かれた。
昭和50年(1975)7月から半年間、沖縄北部・本部町で沖縄国際海洋博覧会が行われた。跡地に「沖縄美ら海水族館」が建つ



アマミキヨという神が、ニライカナイ(神の世界)から降り立ち国づくりを始めた
アマミキヨは島々をつくり、一組の男女を住まわせ、二人の間からは三男二女が生まれた。
その長女が最高神官のはじめになりました

その舞台とされているのが県南部に位置する久高島。

アマミキヨは七御嶽(うたき)を作った
御嶽とは神が訪れる、あるいは先祖神を祀る場所。

島の中央の西側にその一つであるクボー御嶽があり、久高島第一の聖域
久高島の中ほどにあるイシキ浜には、五穀が入った壷が流れてきて、それから久高島、沖縄本島へと穀物が広まったとされる伝説
この浜は、今もニライカナイに面する聖地となっており、ここから祈りを捧げる祭祀の場


浜比嘉島は、ニライカナイから、アマミキヨとシネリキヨという男女神が降りてきたと伝わる「神の住む島」
二神は子を授かって洞窟に暮らした。その子孫が人間として繁栄した
洞窟はシルミチュー霊場として祀られています


15世紀から16世紀に琉球王国の支配が強固になり、琉球王国領内の土着の聖地を御嶽と名付け、体系化し、王家(尚氏)と関連づけ、神女制度を整えた。
祭祀集団は地縁や血縁で組織され、御嶽の中へは、祭祀を行う時以外入ってはいけない

御嶽に籠って身を清めた女性によって行われる秘儀祭祀として知られるウヤガン祭も存続するのは大神島のみ

八重山全域でみられる「アカマタ・クロマタ」、石垣島群星御嶽で行われる「マユンガナシ」。いずれも秘祭として部外者禁制を敷いている


海の彼方のニライカナイと天空のオボツカグラの他界概念を想定
これらの異界に、太陽神(ティダと呼ばれる)を始めとする多数の神がおられ、また生者の魂も死後にニライカナイに渡り、肉親の守護神になる


神女組織は厳格な階級制で統制され、各神女を統括していた最高神女、「聞得大君(チフィジンガナシ)」は王家の女性から選ばれ、
その下には三人の「大阿母志良礼(ウフアンシタリ)」がおり、その下に各地方を統括する「大阿母(ウフアム)」たち、
さらにその下に各地域の祭祀を管轄する「祝女(ヌール・ノロ)」がいた

祝女は豪族の娘や血縁者から選ばれ、また大阿母志良礼などは、王家となんらかの血縁関係にあった

聞得大君、琉球国王を守護する国王のおなり神であり、王国を守護し豊穣をもたらす神が憑依するとされていた。
その託宣は、国王を退位させるほどであり、国王に匹敵する力を持ち王妃より上位に位置付けられていた

古く十七,八世紀までは祝女などは女系相続であり、娘に祭祀とともに領地を継がせ、入り婿に入ってもらい、男女別姓を名乗りながら祭祀を継承していた



琉球においてヒヌカン(火の神)はティダ(日神)と同じものとされ、按司や王権の権威付けの元となり、琉球王府の祭政一致体制の基盤となった。
ヒヌカンの起源は、定まった場所に3つの石を並べてこれを拝んだもの

3つの石の上に鍋を乗せて火にかけて煮炊きをする事から、原始から竈の神でもあった
ヒヌカンは火そのものからは離れて、竈や一家の繁栄、家庭の冠婚葬祭まで一切を守護するものと捉えられてきた

各家庭の竈(かまど)(現代はコンロ)の上にヒヌカンのお札を貼り、女性が拝む風習が現代まで残っている。


位牌は中国や日本に見られる仏式のものと異なり、尊御前(トートーメー)と言う祖先の位牌を置く


セジは霊力を意味し、セジが剣につけば霊剣に、石につけば霊石となり、門、港、舟、社、城等にもつき、人についた場合は超人となる


ニライカナイの最高神である東方大主(あがりかたうふぬし)、
国王就任の際に現れるという君手摩(キミテズリ)


「ヲナリ」とは沖縄方言で姉妹(ウナイ)を意味し、同胞の姉妹は、その兄弟(ヰキガ)の守護神であると信じられている。
従って沖縄本島の全女性は兄弟を持つ限りにおいてヲナリ神となる


ユタになったものは必ず原因不明の病気が随伴するカミダーリィと呼ばれる状態を通過体験しなければならない
このカミダーリィは、巫病の性格・内容を典型的に備えたもの
カミダーリィとなった者は悩み悩んだ末、ついにユタに運命判断(ハンジ)を求め、ユタになる道順の手ほどきを受けるうち成巫する


琉球弧において崖や洞窟(ガマ)は古来、現世と後生の境界の世界とされ、聖域であると同時に忌むものとされてきた


東方には太陽が昇る穴(太陽が穴:てぃだがあな)があると考えられ、その先は神域と考えられた。

東方は太陽のある聖域であり、反対に西方は死の領域と考えられ、忌避された。
王国時代の風葬は西方の崖や洞窟で行われた。

首里からみて、太陽が登ってくる地平線の真下にある玉城村など四間切は聖地と考えられ、多くの御嶽が集中している。
東方の海に浮かぶ久高島は琉球王国最高の聖地と考えられ、久高島の中央にあるクボー御嶽は太陽が穴そのものとされていた






宮古諸島は、沖縄本島から南西に約300km、石垣島からは東北東におよそ130kmの距離にあり、大小8つの有人島


宮古島に関しての歴史で一番古く残っている記録は鎌倉時代、中国の温州という場所に宮古島の人が漂着したという記録が中国に残っています。
日本で言えば、室町時代に目黒盛豊見親が那覇原軍の主長、佐多大人(さたうぶんど)を滅ぼし、宮古全島を統一した時から記録がスタート

室町時代には、宮古島の平良を拠点としていた豪族、与那覇勢頭豊見親(よなはせどとぅゆみゃ)が、1390年
琉球を統治していた中山の察度(さっと)王に拝謁(はいえつ)し、宮古の主長にに任ぜられた

1500年 仲宗根豊見親が八重山をおさめていたオヤケアカハチとの戦いで勝ち、琉球の尚真王から宮古と八重山の頭(かしら)に任命された
1522年 仲宗根豊見親、与那国の鬼虎をせいばつ

「豊見親(とぅゆみゃ)」の称号は、「名高き領主」の意で宮古の豪族をまとめる人物に与えられた

以後、琉球処分までの約380年間、仲宗根豊見親の子孫・忠導氏(ちゅうどううじ)。知利真良豊見親の子孫・宮金氏(んみゃがーにうじ)。
与那覇勢頭豊見親の子孫・白川氏(しらかわうじ)の3つの氏族が門閥を作り、宮古島の頭職をはじめ多くの官職をその子孫達が占める


人頭税とは、数えで15歳から50歳までの男女に税が課せられ、男は粟(あわ)、女は布、宮古上布を納めることが定められていたもの
この人頭税が1903年に正式に廃止廃止が決定した際、島民総出でクイチャーを踊って祝った

薩摩藩の支配下に置かれた琉球王朝は重税をかけられ財政的に困窮、その補填のために宮古、八重山地方の人々に厳しい人頭税を課す
約300年も続き「世界で最も過酷な税」


1650年から 1850年にかけて宮古島でも多くの飢饉が発生したのは、この時代が 「ミニ氷河期」と言われる時期であったことと関連


クイチャーは、沖縄県宮古諸島各地に伝承されている集団の踊り。
楽器を使用せず、「ニノヨイサッサ」の掛け声とともに豊年祈願、雨乞い、男女の娯楽として円陣を組んで行われる
その起源は、室町時代の中頃、目黒盛豊見親(みぐるむいとぅゆみゃ)が、宮古諸島を統一した際に、踊り部(ぶどりぶ)を制定したのが始まり


宮古島はサンゴ礁が隆起してできたので、実は宮古島の中に川はありません。
その代わり、島内には地下にたまった雨水が湧きだすところがいくつもあり、
この湧き出すところ、今で言う井戸は「ガー」 とよばれ、宮古島で暮らす住民の大切な生活用水として利用されてきた。
このガーが街のいたる所にあった


宮古上布(みやこじょうふ)は、イラクサ科の多年草、苧麻(ちょま)を手紡ぎした細い糸で織りあげる蝉の羽のように繊細で涼やかな布で、最高級の夏の着物
納税能力の如何に関わらず一律同額に課せられ、島の女性たちは一日で織れる長さはわずか20センチという厳しい手仕事を朝晩関係なく続けた。
宮古上布は新潟県の越後上布、石川県の能登上布、滋賀県の近江上布とともに「日本4代上布」の1つ


宮古島の奇祭といわれるパーントゥは、宮古島の平良島尻と上野野原の2地区で行われる厄払いの伝統行事
パーントゥとは、鬼神やお化けを意味し、仮面をつけたパーントゥが集落を回って厄をはらいます。
平良地区島尻のパーントゥは、旧暦9月の吉日に、パーントゥに扮した神様たちが集落の家屋や人々に厄を払うために泥を塗りつけるという豪快なもの


「宮古島には性格がとても優(やさ)しくて、人に良くなつく馬がいる」との評判を聞いた宮内庁は、
当時の皇太子さま(平成天皇)の乗馬のために、宮古馬を選びました


楽しい・うれしいは「ぷからす」。
大変・大事は「だいず」。
お元気ですかは「ぞうかりうらまー」。
ありがとうは「たんでぃがーたんでぃ」。
いらっしゃいませは「んみゃーち」。
ちょっとだけは「びっちゃがまよ」








中位数年齢が25歳以下では、国際NGO団体フリーダムハウスによって自由と評価された国が、その状態を10年以上維持できることはまずない。
中位数年齢が15歳の時点で、自由と評価される可能性がある国はたったの8%ほど
中位数年齢が25歳を超える国の可能性は30%強にすぎないが、中位数年齢が35歳になると可能性は75%に上昇し、中位数年齢が45歳に達した国々では90%になる



世界1位はメキシコからアメリカへの移住者で、1,200万人弱、
2位がシリアからトルコで370万人、
3位がインドからアラブ首長国連邦(UAE)で340万人、
4位がロシアからウクライナで335万人、
5位がその逆(ウクライナからロシア)で330万人



人口統計学的な「機会の窓」は、出生率が低下したあと、15未満の子どもの割合が総人口の30%未満で、65歳以上の高齢者の割合が総人口の15%未満のときに開く
中位数年齢は26歳から40歳程度
このチャンスが訪れているあいだに、国は健康、教育、経済成長、政治的安定というボーナスを得る


2018年から2050年にかけての世界の都市人口増加において、インド、中国、ナイジェリアが35%を占める
インドでは4億1,600万人、中国では2億5,500万人、ナイジェリアでは1億8,900万人、都市生活者が増加する


世界の都市人口のほぼ半分が、人口50万人未満の地域に住んでいる。
人口1,000万人を超える「メガシティ」に住んでいるのは8人に1人





9月11日、ハルキウ州での戦いに大敗
プーチンは、この敗北に衝撃を受け、二つの重要な決断を下す。
9月21日に「動員令」を出したこと、そして9月30日にルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州をロシアに併合したこと
プーチンは、「ルガンスク、ドネツクで迫害されているロシア系住民を救う」と主張していたが、ちゃっかりザポリージャ州、ヘルソン州も併合した。

11月11日にヘルソン州の首都ヘルソン市を失った
ロシアは、9月末に「併合した」州の州都を、40日後に奪われてしまった

プーチンは「ウクライナの電力インフラを集中的に攻撃せよ!」と命じた。
ウクライナでは今、電気がなく生活している人が数百万人いる

アメリカのサリバン大統領補佐官は、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と何度も話し、「戦術核を使えば、ロシアもプーチンも終わりだ」と脅している



バイデンは、「中国が台湾に侵攻すれば、アメリカが台湾を守る!」これまで3回明言





mRNAワクチンは脂質ナノ粒子というカプセルの中に、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の情報を持ったmRNAを封入して、これを筋肉に注射する。
ナノ粒子は細胞膜と親和性が良く、細胞膜にくっついて、ここから細胞の中にmRNAが入り込む。
このmRNAは細胞内のリボソーム(タンパク質を作る工場)で、スパイクタンパク質を作る


体内に入ってきたウイルスなどの抗原は、まず樹状細胞(免疫細胞の1種)に取り込まれてタンパク質の断片(ペプチド)にされ、
この断片が樹状細胞の表面にあるMHC(Major Histocompatibility Complex)という分子の上に提示される。

MHCにはクラスIとクラスIIの2種類があり、樹状細胞はこの両方を持っている。
クラスIは赤血球を除くほとんどの細胞に存在するが、クラスII分子は樹状細胞の他はマクロファージ、B細胞などに存在するだけ

ウイルスに感染したりワクチンを打ったりして、抗原が樹状細胞に取り込まれて断片化され、クラスIMHCとクラスIIMHCの上に提示されると、
クラスIMHC上の抗原を認知したキラーT細胞は、抗原を提示した樹状細胞に刺激されて、増殖して活性化し、感染細胞を見つけ出してこれを殺すようになる

我々の免疫系は、あらかじめほぼすべての抗原に対応するT細胞やB細胞を持っているが、そのそれぞれの数が少ないため、病原体をやっつけようとすると、数をものすごく増やす必要がある。

感染細胞はウイルスを断片化してクラスIMHCの上に提示するので、これを見つけた大量のキラーT細胞は、パフォーリンというタンパク質をかけて感染細胞ごと溶かして殺してしまう。

樹状細胞のクラスIIMHC上の抗原を認知したヘルパーT細胞は、増殖して活性化し、同じ抗原を提示しているB細胞を活性化して、増殖させる。
B細胞は抗体産生細胞なので、沢山の抗体がつくられ、抗原(ウイルス)を無力化する。
暫くして、免疫反応が一応収まると、活躍した当該のT細胞もB細胞もほとんどなくなって、僅かな数が記憶細胞として残る


mRNAワクチンの場合は、細胞内で作られたスパイクタンパク質(抗原)は、細胞外に放出されると同時に、一部は細胞表面のクラスIMHC上に抗原提示される
細胞外に放出されたスパイクタンパク質は樹状細胞に取り込まれ、最終的に対応するキラーT細胞や抗体を作り出す。
このキラーT細胞は、抗原提示している細胞(スパイクタンパク質を作っている細胞)を感染細胞と看做し攻撃する


ナノ粒子は、最初に注射された筋肉細胞だけでなく、全身に回り、特に肝臓、脾臓、卵巣、副腎などに蓄積され易い。脳、心臓などにも運ばれる
ワクチン接種者は、非接種者に比べ、心筋炎や心膜炎になり易いが、
これは、接種者の心臓の細胞で、スパイクタンパク質が作られて、抗原提示をした後に、キラーT細胞に攻撃されたせいだと考えれば、納得がいく





怪我や病気などで左右非対称な個体より、左右対称な個体の方が力強く、ここから、シンメトリーは美しいという感性が芽生えた





植田総裁はサプライズだし、学者出身で国際標準なので、国会で批判を受けることも少ないという岸田政権の判断
自民党内には、アベノミクス継承せよ、具体的には今の若田部副総裁を総裁にせよとの意見も根強い

中央銀行総裁に求められる条件は、(1)博士号、(2)英語力、(3)組織の統率の3つ




フィリップス曲線。英国の経済学者の提唱
物価上昇率が高まると失業率が低下し、失業率が高まると、物価が下がっていく。

完全雇用というのは、完全失業率で2・5%以下
完全雇用を達成していれば、物価上昇率が1%でも問題はなかった





アメリカは、軍事物資などを大量迅速に運び込めないユーラシアの内陸部にコミットするのを嫌う


以前はイスラエルに莫大な軍事・経済援助を与え、サウジ・アラビア沖のバーレーンに第5艦隊の司令部、カタールに空軍基地を擁して地域の安定、特にサウジ・アラビアの安全に目を配ってきた

撤退したはずのシリアにも、北東部に4000名程度の特殊部隊を配置して、同地のクルド系と提携。IS勢力の掃討に当たっている。
この兵力があるために、ロシア軍はシリアから引くことができず、またトルコもシリアに越境してクルド族討伐作戦を展開するのを控えている


タリバンは米国が差し押さえているアフガニスタン政府の財産を取り返すことが最大の外交課題

タリバンの生みの親であるパキスタン軍は内部に派閥争いを抱えており、これがパキスタン・タリバンの分裂を起こしているようで、
一派の「テフリル・タリバン」(反パキスタン政府)はアフガニスタンでタリバン政権の庇護を受けている


ロシアと7600 キロもの長大な国境を持ち、その国境地域を中心に約300万ものロシア系人口を有するカザフスタンが、最近めっきり対ロ自立傾向
9月中旬、習近平・中国国家主席はカザフスタンを公式訪問、「主権・領土保全の尊重」を訴え、カザフスタンをロシアから擁護するような姿勢を示した


9月にタジキスタンとキルギスの間で国境戦争が起き、死者100名以上が出たのだが、ロシアはろくに仲裁もしなかった。
戦争の一方のタジキスタンのラフモン大統領をなぜか叙勲。
キルギスのジャラポフ大統領は怒って、プーチンの70歳記念「集団安全保障条約機構(CSTO)」首脳会議への出席をドタキャン


昨年4月パキスタンでは政変があって、政権は親米に転じた


インドは、ロシア制裁には加わらず、ロシア原油を(割り引き価格で)大々的に輸入して精油。
インド産として欧米諸国に輸出して利益を上げる


イランはドローンの提供をはじめ、ロシアとの提携を強める一方、
アゼルバイジャンとの対立を強めて(後者がイスラエルとの提携を強めたため)、両国は国境付近で大規模軍事演習を繰り返す

イランはまだペルシャ帝国だった頃、コーカサス地域での支配権をめぐってロシアと戦争を続けたあげく、1813年と1828年の協定で終戦。
今のアゼルバイジャン等コーカサス地域の大半をロシア帝国に割譲
その結果、アゼルバイジャンのアゼリ人はアゼルバイジャンとイランの2つに分かれ、イラン人口の4分の1を占めている

イランは、アゼルバイジャンとの領土紛争で孤立の様相を深めているアルメニアを、自身の勢力下に引き込む構え


ロシアは、制裁を受けた今、先端技術製品はトルコ経由でしか入ってこないし、
トルコ経由で(黒海縦断パイプラインを通じて)天然ガスを南欧に輸出できている

もともとトルコ民族の故地は、今のトルクメニスタンのあたり。
トルコ語のもとであるチュルク語系言語は、ウズベキスタン北部、カザフスタン、キルギス、そして中国のウィグル、ロシアのサハ等に広く分布する。

チュルク語諸国の国際会議を主宰し、2021年にはこれをチュルク語諸国機構と改名してその盟主的存在に収まった


サウジ・アラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、集権・強権主義国家の先輩としてプーチン大統領に私淑し、昨年9月には英国人5名を含むウクライナ捕虜とロシア軍人捕虜の交換を斡旋








国勢調査によれば外国人人口は前回調査より43.6%増加し過去最高となったが、この5年間の増加数はわずか83万4607人





中国は、合計特殊出生率が多くの研究者が指摘する1.0の場合、2050年には中国の総人口は7億人台になる
中国政府の発表通り「1.3」が持続したとしても2066年には7億人台になる

2100年の総人口は4億人を割り込み、3億人台にまで落ち込む可能性があるとの予測も

2020年11月1日時点における65歳以上は1億9064万人。高齢化率は13.5%
2060年には高齢者数のピークを迎え、この時点の高齢化率は33.8%に達する

勤労世代(20~64歳)は、2020年の9億2978万9000人から、2100年には3分の1の3億752万7000人になる

すでにいくつもの省の年金積立金の枯渇危機

十分に豊かになる前に衰退がはじまることを指す「未富先老」





イーロン・マスクは、昨年11月のアメリカ中間選挙の直前には「独立心のある有権者たち(independent-minded voters)」は共和党に投票すべきだとツイート



50億ドルのTwitterの売上の9割は広告収入




効果的利他主義(EA、effective altruism)の支持者は、戦略、データ、証拠を利用して世界に最大限の良い影響を与えることを目指している

「長期主義(longtermism)」
私たちの今日の行動が恐ろしくはるかな未来、すなわち数十億年先、数兆年先の人類の生活を改善することができ、実際そうすることが私たちの道義的責任である

ニック・ボストロム
「人類が順調に生殖を重ねていくと仮定すると、私たちの超銀河系に対する植民化が1秒遅れるたびに、
 最も控え目に見積もっても100兆人もの潜在的な可能性が失われる」



先住民であるホデノショニ(別名イロコイ)の人々が抱いていた「7世代原則」
いま生きている人々に、自分たちの行動が7世代先におよぼす影響について考えるよう求めている






カカオ豆をローストしてすりつぶしてできた「カカオマス」に「砂糖」「ココアバター」「練乳」などをまぜて滑らかに仕上げたものがチョコレート

「ココアバター」とは、「カカオマス」からしぼった油脂分。残りは「ココアパウダー」となります。

「カカオ分」とは、これら「カカオマス」「ココアバター」「ココアパウダー」の3つのこと
チョコレートはこの「カカオ分」によって、「4つのタイプ」に分けられる


「チョコレート生地」
「カカオ分」が35%以上含まれるもの
「カカオ分」が21%以上で「カカオ分と乳固形分の合計」が35%以上のもの
「チョコレート生地」が、お菓子の全重量の60%以上使われている
「乳固形分」とは「牛乳から水分を除いたもの」で、「クリーム」や「粉乳」など


「準チョコレート生地」
「カカオ分」が15%以上含まれているもの
「カカオ分」が7%以上で「乳固形分」が12.5%以上のもの


チョコレート菓子
「チョコレート生地」が、お菓子全体の60%未満のもの

準チョコレート菓子
「準チョコレート生地」が、お菓子全体の60%未満のもの


「カカオ分」が多く含まれるものは、より高価で、より「本物のチョコレート感」

安く作ろうとするなら、「ココアバター」は最低限にして、その代わりに「植物油脂」を入れることで、「かさ増し」ができる
カカオの風味を補うために砂糖の量を増やしたり「香料」を入れたり

「精製加工油脂」は「口で溶ける温度」を調整できるので「30度くらいで溶ける油」にすれば、食べたときに口溶けがちょうどよくなる

「精製加工油脂」は、「加工」の工程で「水素添加」などが施されることで「トランス脂肪酸」と「ジヒドロ型ビタミンK1」が発生する
「トランス脂肪酸」は動脈硬化や心臓病のリスクを高めかねない「健康に悪い油」
「ジヒドロ型ビタミンK1」は脳出血を促進させるリスクがある

「マーガリン」や「ショートニング」も「精製加工油脂」の一種


「ピュアチョコレート(純チョコレート)」は、
「植物油脂不使用」「レシチンとバニラ香料以外の添加物を使っていない」「糖分はショ糖(砂糖)のみ」など、厳しい基準






Googleを傘下に持つAlphabetは、2022年第3四半期(2022年7月~9月)の決算で、YouTubeの広告収入が1.9%減となったことを発表。
YouTube広告の売上高を開示するようになった2019年第4四半期以来初の減収

TikTokは、ダウンロード総数が累計35億件に達した史上5番目のアプリ
2022年のTikTokにおける広告収入は前年比3倍の116億4000万ドルに達する。2019年から5年で約70倍という急成長

「YouTubeショート」最長60秒の短い動画で、1日あたりの再生回数は全世界で300億回に上り、2021年比で4倍
ショート動画の合間に表示された広告収入の45%をクリエイターが受け取り、合計視聴回数の割合に応じて分配される




ニーチェは『悲劇の誕生』において、「ディオニュソス的なもの」という言い方で、荒ぶる逸脱のエネルギーをクリエイティブなものとして肯定


すべてを管理しようとすればするほど、わずかな逸脱可能性が気になって不安に駆られる
むしろ秩序の攪乱を拒否しないことで不安は鎮まっていく


デリダは「概念の脱構築」、ドゥルーズは「存在の脱構築」、フーコーは「社会の脱構築」



ドイツの作家フリードリヒ・フォン・シラーは、「人間の美的教育」論を唱えていた。
美への感受性を子どものころから育むことは、ひとつの民族や国家にとって、知識や道徳にも先立って共同体を形成する根本的基盤をなす


全体主義国家による「政治の美学化」(ヴァルター・ベンヤミン)






重力場の量子化の謎

物理定数がなぜこの値を取ったか?

クォークに内部構造はあるのか?

高エネルギー宇宙線の線源はどこ?

最近はプラスチックを分解するバクテリアが生まれてる

深海に金属作り出す貝おる






人間の身体は無意識のうちに体をひねりながら寝返りを打つことで、筋肉を動かし、体への負担を減らしている
寝返りには、血行やリンパの流れを促進したり、体温調整を助けたりする働きも

背中や肩、腰などの筋肉が収縮して可動域が狭くなると、寝返りが打ちづらく、うまく体をひねることができない


日常生活で「体の前側」の筋肉ばかりを使って、「体の後ろ側」の筋肉はほとんど動かせていない

「広背筋」と呼ばれる背中の大きな筋肉の一つは、肩甲骨や上腕、骨盤などに付着しています。

広背筋が固くなると、背中の周囲の筋肉が不自然に引っ張られるので、肩こりや巻き肩、腰痛、O脚などを誘発し、呼吸も浅くなります。
筋肉が固くなると血流が滞り、リンパの流れも悪くなって、代謝も下がります


小さな子どもは、寝返りの回数がとても多い
年齢を重ねて筋肉の柔軟性がなくなったり筋力が落ちたりすると、寝返りの回数は減る


肺の周辺にある筋肉(呼吸筋)の動きによって、呼吸は行われています。

人の肺は、胸椎きょうついや肋骨、胸骨、横隔膜などで囲まれた「胸郭」と呼ばれる骨組み状の箱の中におさまっています。
その内側の空間「胸腔」が広がったり縮んだりすることで呼吸活動が行われ、胸郭を動かしているのが、呼吸筋

呼吸筋として代表的なものの一つに、肋骨の周辺にある「肋間筋」
背中の筋肉が固くなると、肋間筋のスムーズな動きをさまたげてしまい、肋骨がうまく広がらなくなり、
もう一つの代表的な呼吸筋「横隔膜」の動きも制限

胸郭が広がらなくなると、無意識のうちに呼吸は浅く、速くなります


呼吸が深くなると、酸素の供給量が上がり、筋肉にも酸素がしっかりと届くので、筋肉の柔軟性が上がって動きやすくなる


「胸腹式呼吸」
肋骨全体が広がり、特に背中側が動いていることを意識しながら鼻から吸って口からフーッとラクに吐く





木と木が菌根菌のネットワークでつながりあい、互いを認識し、栄養を送り合っていることを科学的に証明
「ウッド・ワイド・ウェブ」

「親」である木と周囲の木は遺伝子の一部を共有しており、親木は、子孫である稚樹に炭素を分け与えてその生存率を高めることで、自分の遺伝子を確実に後世に伝えようとしている

アミノ酸、水、ホルモン、防御シグナル、他感物質(毒)、その他の代謝産物が、菌類の皮膜と植物の皮膜のあいだにあるシナプスを越える
分子は単に隣り合う植物細胞の隔壁やびっしり並んだ真菌細胞の隔壁孔を通って伝わるだけでなく、異なった植物の根や異なった菌根の先端にあるシナプスを越えても伝わる





三島は、太宰を 「治りたがらない病人」とし、そうした者には「本当の病人の資格がない」という

「不道徳教育講座」(一九五八~五九年)での「フー・ノウズ」という英語についての指摘性
西洋人が「フー・ノウズ」と言うとき一方で神だけは知っているという感覚が保たれており、そこに西洋社会の倫理性の起源を見出せる
無宗教の国日本においては、「フー・ノウズ」はそのまま誰も知らなければ何をしてもよいということに直結してしまう





信秀の壮年期は織田が、義元の壮年期は今川が優勢で、信長が成長してきたので予防的に今川が出兵したのが桶狭間の戦い


戦国時代や幕末期の実収は地域ごとにまったく違った
尾張や近江など先進地域は早くから開発が進んでいたので、たとえば越後よりはるかに石高が大きかった

江戸時代前半の生産力の向上で(土木技術に優れた濃尾出身の大名が全国に散らばった結果)未開発地域の生産力は伸びたが、とくに日本海側で多かった。
江戸時代の後半の薩長土肥などは、米中心の経済と税制から脱して富国強兵が進み、一方、従来の経済構造に固執した幕府や東日本諸藩は衰退



葛飾郡は下総国の一部だったが、利根川本流が現在の隅田川から銚子方面に付け替えられたので、葛飾郡は東京、千葉、埼玉、茨城に分かれている





ヘーゲルは道徳と法律をかけ合わせれば、人倫ができると考えた。
人倫とは人間の実践すべき真義であり、正しい秩序関係で、客観化された理性的意志
道徳を正、法律を反、そして正反合の結果、止揚されて人倫が生じる

弁証法の理論によって、家族という愛情の世界と市民社会という権利の世界をかけ合わせると、家族のような愛と市民社会の権利を一つにした理想国家が生まれ、
しかもその国家が具体的にはプロイセン王国であると、ヘーゲルは指摘した


1807年、プロイセンはナポレオンに敗れた。
国土は半減し莫大な賠償金を課せられ、プロイセンは崩壊寸前となり、
この危機はハインリヒ・フリードリヒ・フォン・シュタインをはじめとする優れた政治家による必死の近代化政策によって救われます。

この受難の時期に、後にベルリン大学の初代哲学教授となるヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(1762-1814)が、
「ドイツ国民に告ぐ」という演説をして、プロイセンの人々を勇気づけた

フィヒテはカントの学業を発展的に継承したドイツの代表的な哲学者

ヘーゲルの弁証法はフィヒテの弁証法を継承している
ヘーゲルはフィヒテの後を継いで、ベルリン大学の教授となった


ヘーゲルは、プロイセンのホーエンツォレルン家を敬愛

ヘーゲルをベルリン大学の総長に指名したのは、時のプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世(在位1797-1840)
ウィーン体制を支持する反動的な君主


カントは1795年に『永遠平和のために』という著書を公表
フランス革命の6年後、カントが71歳のとき
世界市民法と自由な国家の連合も構想




1日の歩数と死亡率の間には、1万歩を超えるあたりまでは歩数が増えれば増えるほど、死亡率が低下するという関連性
1万歩を超えたあたりからはカーブがフラットになっています

歩行の強度(スピード)は、死亡率との関連性が見られなかった

ウォーキングを含む有酸素運動は、心臓の病気、高血圧や糖尿病、少なくとも8つのがん、アルツハイマー病を含む認知症の発症率低下との関連性も報告
認知機能や睡眠、生活の質を「改善させる」効果も





他人が注文したすしを食べたはま寿司のケースでは、窃盗罪(刑法235条)に該当、10年以下の懲役または50万円以下の罰金

わさびを混入したり、一度取ったお皿を戻したりする行為、しょうゆ差しの注ぎ口をなめ回したりする行為は、器物損壊罪(刑法261条)
実際に壊さなくても心理的に使用できなくしたり、その価値を低下させたりする行為も損壊とみなされ、3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料

動画が拡散した結果について偽計業務妨害罪(刑法233条)か威力業務妨害罪(同234条)
偽計が「不可視的」、威力が「可視的」に妨害する行為と解釈され、両罪とも3年以下の懲役または50万円以下の罰金

撮影や動画を拡散したり、一緒にいてけしかけたりした仲間も、共犯や幇助として刑事責任が問われる


株価下落で損害を被った損害賠償請求訴訟を起こすなら株主であり、所有する株価が下がったことによる金額を請求するのが筋だろうが、
動画が拡散した事実と株価が下がった因果関係を法的に立証するのはまず不可能




ツイッター上のオープンなアカウントのデータを機械的に収集して分析したところ、政治的なトピックを扱っているのは全体の10%にも満たない
大半は「増税は勘弁してくれ」という程度で、ネトウヨのような激しい政治的意見を書き込みしている人の割合は本当にごくわずか


選挙に負けた人たちは陰謀論を信じやすくなるという傾向があるという研究も


第三者効果
メディアで説得的なコミュニケーションにさらされた人物は、自分自身よりも他人の方が大きな影響を受けやすいと考える




「世界価値観調査」では、「子どもに身につけさせたい性質」のうち「決断力・忍耐力」の項目は、77ヵ国中で日本が2位




1月に総務省が公表した消費者物価指数では、'22年12月の総合指数は前年同月比4%の伸び
天候に左右されて振れの大きい野菜や鮮魚、果物を除いた「生鮮食品を除く総合指数」も16ヵ月連続で上昇
ここまで大幅に増加したのは、第2次石油危機の影響で物価が急騰した'81年12月の4%増以来

'22年12月の時点で、医療・教育といった「サービス全体」のインフレ率は前年同月比0.8%しか上昇していないが、
食料工業製品や電気・ガスといった「モノ(財)全体」のインフレ率は前年同月比7.1%まで上昇

東京都区部における電気・都市ガス・水道に至っては、前年同月比で25.5%の伸び

物価変動の影響を取り除いた「実質賃金」は前年同月比マイナス2.5%で8ヵ月連続の減少





4万年前から日本列島に住んでいたのは縄文人であり、これは遺伝的には琉球人と近い。そこに北方系が混じったのがアイヌ





「若年被害女性等支援事業」
2018年度から国が「様々な困難を抱えた若年女性については、自ら悩みを抱え込み、問題が顕在化しにくく、公的な支援につながりにくいといった側面が指摘されている」として
「公的機関と民間団体とが密接に連携し、個々のケースに応じたきめ細かな支援を行う仕組みを構築する」ことを目的に開始
実施主体を都道府県等としてそのモデル事業を開始し、2021年度から国が当該事業の本格実施を開始

若年被害女性等支援事業では、国5割、地方5割の税金投入が行われている


住民監査請求とは、
地方公共団体の住民が当該団体の職員の違法又は不当な財務会計上の行為などについて、これを是正し、住民全体の利益を守ることを目的とする制度

監査請求が行われても、要件不備や請求内容に根拠がないとされる場合がほとんどであり、請求内容が要件を満たしかつまともで監査委員が行政に勧告することは全体の5%程度

今回も勧告ではないが、再調査を東京都に求めたというのはかなり珍しい
7年ぶりに「理由あり(認容)」との監査結果を公表



現在は子ども家庭局に所属する職員3人が中心となり、生活困窮に苦しむ母子家庭の女性の問題などに対応している
社会福祉を担う社会・援護局に女性支援室を4月に設け、問題に総合的に対処。専任の担当を10人確保する


中央省庁の仕事は大きな方向を企画することと予算の獲得。実際の執行事務は地方が行う。
地方でも公務員不足や他の課題が手一杯なので、NPOなどの外部に委託せざるを得なくなる

これらの補助金は1件の金額としそれほど大きくないが、数が多いので、国や地方で十分に監視できない